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名古屋大学人に軍事研究・教育の拒否を訴えます

 

2016年5月10日

名大アゴラセミナー参加者一同

 

 

 

名古屋大学人の皆さんに、一切の戦争を目的とする研究と教育に参画しないよう訴えます。

大学には戦争に協力した悲しむべき過去があります。今、日本は再び積極的に戦争ができる国に変わろうとしています。私たちは過去の過ちへの反省を踏まえ、現在の適切な判断を行い、未来を選ばねばなりません。

名古屋大学では、1987年に全構成員の過半数の賛同を得て「名古屋大学平和憲章」を制定しました。私たちはいまここに、あらためてその主意を確認したいと思います。

 

「大学は、戦争に加担するというあやまちを二度とくりかえしてはならない。われわれは、いかなる理由であれ、戦争を目的とする学問研究と教育には従わない。そのために、国の内外を問わず、軍関係機関およびこれら機関に所属する者との共同研究をおこなわず、これら機関からの研究資金を受け入れない。また軍関係機関に所属する者の教育はおこなわない。」

 

「大学における学問研究は、人間の尊厳が保障される平和で豊かな社会の建設に寄与しなければならない。そのためには、他大学、他の研究機関、行政機関、産業界、地域社会、国際社会など社会を構成する広範な分野との有効な協力が必要である。学問研究は、ときの権力や特殊利益の圧力によって曲げられてはならない。社会との協力が平和に寄与するものとなるために、われわれは、研究の自主性を尊重し、学問研究をその内的必然性にもとづいておこなう。学問研究の成果が人類社会全体のものとして正しく利用されるようにするため、学問研究と教育をそのあらゆる段階で公開する。社会との協力にあたり、大学人の社会的責任の自覚に立ち、各層の相互批判を保障し、学問研究の民主的な体制を形成する。」

 

名古屋大学学術憲章が求める「勇気ある知識人」の一人として、すべての名古屋大学人それぞれが、戦争を目的とする、あるいはそれにつながる研究と教育に加担しないことを求めます。

 

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